あの夢の続き

まだ眠いの?

アポで負けたときこそ!の巻

昨日、アポ負けを喫する。
久しぶりのスト高だったもので悔しくこうして日記に残す。

アポ負けのその帰り道から、翌日の朝も仕事中も彼女のことが頭をよぎる。

あの白い肌に映える赤い唇。
一重まぶたなのにぱっちり大きくキラキラした目。
話をする時の目線の動き。
眉毛と目頭の距離の近さ。
あの瞬きのスピード。
高い鼻ではないのにスッとした鼻筋。

それは手に入らなかった酸っぱいブドウである。

昨日のアポを反芻しながらの帰り道。
やはりこういう時に思い出すのは自分より経験値が高い人だ。
あの人だったら、こんな悔しい思いを何度したのだろう。
いや、何度も何度もしたのであろう。
あの人なら、こういう時どうするのだろう。

寂しく、誰かに優しくしてほしい。
美女に受け入れてもらいたい、美女と、したい。

では、美女がすたすた歩いてきて自動的にメロメロになってくれたらいいのか。それが幸せなのか。
そうじゃないだろう、心を通わせて、自分のことを気に入ってもらって、価値を感じてくれて、こちらも彼女の素敵なところを知って、それで緊張のセダクションフェーズへの踏み込み。

指に触れる、手を繋ぐ、腕に触れる、髪に触れる、顔に触れる、耳つめたいねと言う、彼女の唇に触れる。

詰めが甘かったか、信頼関係の構築が甘かったか、自己開示はどうだったのか、きちんと彼女の話を掘り起こせていたか、価値の提示をできていたか、秘密の開示は。

こういう時こそ、反対の行動を選択しよう。
優しさに飢えていると思うなら周りに優しくしよう。
誰かに甘えたいと思うのなら誰かに甘えさせてあげよう。


今日、ちょっと意識が自由になる瞬間はかならず彼女がよぎった。その度に緊張が走り、歯を軽く噛み締めてしまう。眉間にも自然とチカラが入ってしまっている。厳しい表情になっているのがわかる。

そう、そんな時こそ、してもらいたいこと、思わずしてしまいそうになることの反対を心がけよう。
表情が曇るなら明るい目元を心がけよう。
背筋を伸ばして軽く顎をあげよう。
心が弱っているなら外見を元気にして心を騙そう。

いつだって僕らは例外でいなければ。

あの人だったらどうするだろう。
3日以内に10即してしまうだろうか。
オンリーワン中毒になれるだけ幸せなのだろうか。

しかし、そう、いつだって僕らは例外であることを目指す。